ブリッジの土台の歯が痛む・ぐらつく。土台の歯に起きている3つのこと

こんにちは。香川県高松市で咬み合わせを専門とする「吉本歯科医院」院長の吉本彰夫です。

「ブリッジの端の歯が、噛むと痛む」

「ブリッジ全体が、なんとなく浮いた感じがする」

ブリッジの土台の歯に、こうした変化を感じて来院される方は少なくありません。ブリッジの土台の歯は、失った歯の分の力まで引き受けているため、ほかの歯より負担がかかりやすいのです。症状が出たのは、あなたのせいではありません。

この記事では、ブリッジの土台の歯に起きやすい3つのことと、症状から考えられる原因をお伝えします。ブリッジの寿命や、土台の歯が弱りやすい理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。

→ ブリッジは何年もつのか(詳しい解説):https://www.kagawacsw.jp/2020/08/20/ブリッジ治療の寿命/

歯を失ったところの両隣の歯を削り、橋のようにつないだブリッジの模型
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って土台にし、橋をかけるように支える

土台の歯に起きている3つのこと

1. 境目から虫歯が再発している

ブリッジと土台の歯の境目は、細菌が入り込みやすい場所です。境目のすき間から虫歯が再発すると、被せ物の内側で静かに進み、しみる、噛むと痛む、においが気になる、といった症状が出ることがあります。

2. 土台の歯の根に、ひびが入っている

土台の歯が神経を取った歯の場合、もろくなった歯に失った歯の分の力まで加わり、根にひびが入ることがあります。噛むと痛む、歯ぐきが腫れる、押すと膿が出る、といった症状が出ます。神経を取った歯は痛みを感じにくいため、気づいたときには進んでいることもあります。

→ 歯根破折で抜歯と言われた方へ:https://www.kagawacsw.jp/2022/02/25/歯根破折と診断を受けた方へ/

3. 噛む力で、土台の歯が揺さぶられている

噛むたび、とくに寝ている間の食いしばりや歯ぎしりのたびに、ブリッジを通して土台の歯が揺さぶられます。支えている骨が少しずつ弱ると、ブリッジが浮いた感じがする、ぐらつく、といった変化が出てきます。

ブリッジをやりかえる前に知っておきたいこと

ブリッジの治療の途中でご相談にお見えになる方もいらっしゃいます。おふたりの例をご紹介します。

治療の途中で体調を崩し、仮の歯のままになっていた方

ひとりめの方は、ブリッジの治療の途中で頭痛が出たり体調を崩したりして、何年も仮の歯のままになっていました。ブリッジになったのは歯周病が進んだからだと説明を受けていたため、「きっと歯周病がひどくなっているに違いない。まだ50代なのに入れ歯になってしまうのか」と、とても不安に思っておられました。

ブリッジを外したら、噛めなくなった方

もうひとりの方は、左右の奥歯に入っていたブリッジが痛くなり、やりかえることになりました。ところがブリッジを外したところ、噛めなくなり、痛みも出始め、体調も大きく崩れてしまったため、治療を中断したままになっていました。「またあのつらさを味わうのかと思うと怖い。この先、自分の歯はどうなっていくのか」とおっしゃっていました。

おふたりに共通していたのは、「自分の歯が、この先どうなっていくのか分からない」という不安でした。体調を崩して治療を続けられなくなったのは、決してご本人のせいではありません。

外したとたんに、噛めない・痛い・違和感が出ることがある

お口の中は、絶妙なバランスで噛んでいます。長年ブリッジを入れていた方は、ブリッジがある状態でバランスを取っているため、一部を外しただけでも、次のようなことが起こることがあります。

  • 今まで噛めていたのに、噛めなくなる
  • 今まで痛くなかったのに、痛みが出る
  • 神経がずきずきし始める
  • 噛み合わせに違和感が出る

そのため当院では、左右を同時に外して治療することはせず、噛める場所を残しながら進めます。ブリッジをやりかえる場合は、外す前に、こうしたことが起こりうることを知っておいていただきたいと思います。治療は、一度始めると後戻りができないからです。

不安は、情報がないことから生まれます。今の歯がどんな状態なのか、どんな治療を受け、治療のあとはどうなるのか。それが分かっていれば、不安はずいぶん小さくなります。原因が分かれば、必要のない治療をせずに済むこともあります。

症状から考えられること

  • しみる・においが気になる → 境目からの虫歯の再発
  • 噛むと痛む・歯ぐきが腫れる → 根のひび、根の先の炎症
  • 浮いた感じがする・ぐらつく → 噛む力による揺さぶり、骨の弱り

ただし、これはあくまで目安です。いくつかの原因が重なっていることも多く、症状だけでは判断できません。原因によって必要な対応はまったく違うため、作り直しを決める前に、検査で確かめることが大切です。

この記事のまとめ

✅ ブリッジの土台の歯は、失った歯の分の力まで引き受けている

✅ 土台の歯では、境目の虫歯、根のひび、噛む力による揺さぶりが起きやすい

✅ 症状は目安で、いくつかの原因が重なっていることも多い

✅ ブリッジを外すと、噛めない・痛い・違和感が出ることがあるため、やりかえる前に知っておく

✅ 作り直しを決める前に、原因を検査で確かめることが大切

治療のご相談は

「ブリッジの土台の歯が痛む」「ブリッジがぐらつく気がする」──そう感じておられる方は、作り直しを決める前に、土台の歯に何が起きているのかを確かめてみませんか。

当院では、パノラマレントゲンと咬み合わせの検査で、土台の歯やブリッジにどのくらい力がかかっているかを確かめ、今の状態をお見せしたうえで選べる方法をご説明します。必要に応じてCT撮影(自費・22,000円税込、ご説明と同意のうえで撮影)も行います。

ネット予約(24時間受付):https://www.cieasyapo2.ci-medical.com/1967/step1

お電話:087-818-1118(受付 9:15〜17:00、水・日・祝を除く)

執筆者

吉本歯科医院 院長 吉本彰夫

(一社)日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医

(公社)日本補綴歯科学会認定 補綴歯科指導医

咬み合わせと補綴(入れ歯・被せ物など)を専門分野として、日々の診療にあたっております。

医療法人社団吉翔会 吉本歯科医院 香川県高松市屋島西町1968-9 TEL 087-818-1118

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