激痛の原因は虫歯ではなく「歯が割れていた」。毎日ていねいに歯をみがいていた方の歯が割れた理由
こんにちは。香川県高松市で咬み合わせを専門とする「吉本歯科医院」院長の吉本彰夫です。
「虫歯ができて、ひどく痛むのだと思っていました」
そうおっしゃって来院された方のお口の中を拝見すると、痛みの原因は虫歯ではありませんでした。歯が真っ二つに割れていたのです。

歯は「一晩で」割れることがある
歯の表面だけでなく、根の部分まで、薪割りのように割れていました。こうした方は決して少なくありません。歯が割れるのは一瞬です。一晩のうちに割れてしまうこともあります。
歯の表面だけが割れたり欠けたりしている場合は、歯を抜かずに治療できることがあります。一方で、根の深くまで割れてしまうと、歯を残すことは難しくなります。割れたところから細菌が入り、歯を支えている骨が溶けていくためです。
毎日ていねいにみがいていたのに、なぜ割れたのか
この方は、1日3回電動歯ブラシでみがき、フロスも使い、定期的に歯科医院でお掃除も受けておられました。お口の中はとてもきれいでした。
それでも歯が割れたのは、あなたのせいではありません。歯みがきが足りなかったからではないのです。歯が割れた原因は、咬み合わせによって一部の歯に集中していた「噛む力」でした。
歯のお掃除は、虫歯や歯周病から歯を守るためにとても大切です。ただ、それだけでは「力による破壊」から歯を守ることはできません。歯を壊している原因がお口の中に残ったままでは、次に別の歯が割れることもあります。
もうひとつのケース:レントゲンでは「異常なし」だった夜の激痛
当院によく寄せられるご相談に、こういうものがあります。
「夜、寝ようとすると歯がひどく痛みます。痛み止めを飲んでしのいでいました」
「歯医者さんでレントゲンを撮ってもらったら異常なしで、痛み止めをもらって帰りました。でも、また夜中の眠るころになると激痛がくるんです」
「強い痛み止めに変えても、薬が切れるころにまた痛くなって……」
この方のお口の中を詳しく拝見すると、痛む歯だけが、上下で強く当たりすぎていました。ご説明して同意をいただいたうえでCTを撮影すると、その歯に亀裂が入っていることが分かりました。
細いひびや亀裂は、レントゲンには写りにくいことが少なくありません。レントゲンで「異常なし」となるのは、決して珍しいことではないのです。
亀裂の原因は、咬み合わせの異常によって、その歯に力が集中していたことでした。そこで、強く当たりすぎていた部分を咬合調整(こうごうちょうせい)でほんのわずか削り、当たりをやわらかくしました。すると、その後の痛みがうそのように治まったとおっしゃっていました。
亀裂の深さや場所によっては、咬合調整だけでは痛みが治まらない場合もあります。ただ、このケースのように、痛みの原因が「力」にあると分かれば、歯を大きく削ったり神経を取ったりする前に、できることがあります。原因を確かめることが、何より大切なのです。
同じような症状でお悩みの方へ
「虫歯だと思っていたら、歯が割れていた」「お掃除に通っているのに、歯が割れた」──そういう方は、歯が割れた原因がどこにあるのかを、一度確かめてみませんか。
当院では、パノラマレントゲンと咬み合わせの検査で、痛みの原因がどこにあるのかを確かめます。必要に応じてCT撮影(自費・22,000円税込、ご説明と同意のうえで撮影)で、ひびの位置や骨の状態を立体的に確認します。検査の結果をお見せしたうえで選べる方法をご説明しますので、いきなり治療を始めることはありません。
→ 歯根破折とは何か、抜歯を決める前に確かめたいこと(詳しい解説):https://www.kagawacsw.jp/2022/02/25/歯根破折と診断を受けた方へ/
ほかの「歯が割れた」体験談
ネット予約(24時間受付):https://www.cieasyapo2.ci-medical.com/1967/step1
お電話:087-818-1118(受付 9:15〜17:00、水・日・祝を除く)
執筆者
吉本歯科医院 院長 吉本彰夫
(一社)日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医
(公社)日本補綴歯科学会認定 補綴歯科指導医
咬み合わせと補綴(入れ歯・被せ物など)を専門分野として、日々の診療にあたっております。
医療法人社団吉翔会 吉本歯科医院 香川県高松市屋島西町1968-9 TEL 087-818-1118

香川県 高松市 噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫。歯学博士。放送大学講師。歯を削らない治療・歯を抜かない治療・咬み合わせ治療を軸に診療を行っている。


