歯を削る前に、神経を取る前に。治療のどの段階でも、確かめられることがあります

こんにちは。香川県高松市で咬み合わせを専門とする「吉本歯科医院」院長の吉本彰夫です。

「歯がしみるので、虫歯だと思う。でも、なるべく削りたくない」

「虫歯を削って仮の詰め物をしたけれど、まだズキズキする」

「『次に痛みが出たら、神経を取りましょう』と言われた」

歯の痛みに悩む男性
神経を取ると言われ、どうしたらよいか悩んで相談に来られる方は多い

当院には、歯の神経を取りたくない、なんとかならないか、とご相談に来られる方がとても多くいらっしゃいます。そして、来られたときの状態は、人によってさまざまです。まだ何も治療していない方もいれば、すでに削って仮の詰め物をしている方、最終的な被せ物まで入っている方もいらっしゃいます。

どの段階で来られたとしても、それは、あなたのせいではありません。歯が痛いとき、しみるときに、まず歯医者さんに行くのは当然のことです。神経を残すという選択肢があることを、知る機会がなかっただけなのです。

この記事では、治療の段階ごとに、確かめられることをお伝えします。

なぜ「削る前」が大切なのか

歯は一度削ると、二度と元には戻りません。虫歯の部分を大きく削り取ると、その時点で歯の神経に一気に近づきます。神経に近づくと、しみたり痛んだりしやすくなり、やがて神経を取る治療が必要になることがあります。

神経を取った歯は、もろく割れやすくなります。神経を取る治療では、歯の頭の部分を大きく削り、根だけに近い状態にしてから治療を進めることも多くなります。だからこそ、できれば削る前に、神経を残せる可能性があるかを確かめていただきたいのです。

→ 神経を取ると歯に何が起こるのか:https://www.kagawacsw.jp/2020/07/28/歯の神経を取るとどんなことが起こるのか?/

治療の段階ごとに、確かめられること

段階1:まだ削っていない(しみる・痛む)

この段階がいちばん選択肢が多く残っています。しみる、痛む原因が本当に虫歯なのか、噛む力によるひびやすり減りなのかを確かめます。虫歯の場合は、ごく微量の抗菌薬で細菌を減らし、すき間なく封鎖することで、削る量を抑え、神経を残せる可能性があります。

→ 歯に穴があいた、欠けた。それは本当に「虫歯」?:https://www.kagawacsw.jp/2020/09/05/虫が喰ったように穴があいた状態を「虫歯」と言/

段階2:削って、仮の詰め物をしている

すでに虫歯の部分を削り、仮の詰め物をしている段階で来られる方も多くいらっしゃいます。まだズキズキ痛む方もいれば、痛みはないけれど神経はどうしても残したい、という方もいらっしゃいます。

この段階でも、神経がどのくらい弱っているか、細菌がどこまで広がっているかを確かめ、神経を残す治療ができるかを検討できる場合があります。削った量や神経の状態によって、判断は変わります。

段階3:被せ物が入り「次に痛みが出たら神経を取る」と言われた

最終的な被せ物まで入っていて、「次に痛みが出たら、被せ物を外して神経を取る必要があります」と言われている方もいらっしゃいます。痛みが出てから慌てるのではなく、痛みが出る前に、今の歯と神経の状態を確かめておくことができます。

その歯に噛む力が集中していると、被せ物と歯の境目が開きやすくなり、細菌が入って痛みが出る原因になります。咬み合わせの検査で、力の負担がかかっていないかもあわせて確かめます。

段階4:すでに神経を取った

すでに神経を取った歯でも、これ以上悪くしないためにできることがあります。神経を取った歯が痛む原因を確かめたり、割れないように力の負担を減らしたりすることです。

→ 神経を取った歯がずっと痛い方へ:https://www.kagawacsw.jp/2022/03/19/根管治療をして神経がないはずの歯がずっと痛い/

動画でご覧いただけます

→ なぜ、歯の神経を残すことにこだわるのか(詳しい解説):https://www.kagawacsw.jp/2022/05/13/歯の神経を抜かない治療にこだわるのは?/

神経を残せない場合もあります

細菌が神経の奥深くまで広がっている場合や、何もしなくてもズキズキと強い痛みが続いている場合、歯にひびが入っている場合などは、神経を残すのが難しいこともあります。残せるかどうかは、検査の結果をお見せしたうえで、正直にご説明します。

神経を残すための特殊接着封鎖技術を使った治療は、すべて自由診療で行っています。

→ 神経を残す虫歯治療(入口ページ):https://www.doctornet.jp/

こんな方は一度ご相談ください

  • 歯がしみる、痛むが、できるだけ削りたくない
  • 虫歯を削って仮の詰め物をしたが、まだ痛む
  • 「次に痛みが出たら神経を取る」と言われた
  • 「神経を取るしかない」と言われ、迷っている
  • すでに神経を取った歯が何本もある

ひとつでも当てはまる場合、今の段階で確かめられることがあります。

この記事のまとめ

✅ 歯は一度削ると元に戻らず、削るほど神経に近づく

✅ できれば削る前に、神経を残せる可能性を確かめるのがいちばん選択肢が多い

✅ 仮の詰め物の段階や、被せ物が入った後でも、確かめられることがある

✅ 噛む力の集中も、痛みや再発の原因になる

✅ 神経を残せない場合もあり、残せるかどうかは検査で確かめる

よくあるご質問

Q1. すでに削ってしまいました。もう遅いですか?

遅いとは限りません。削った量や神経の状態によっては、神経を残す治療を検討できる場合があります。今の状態を検査で確かめてからご説明します。

Q2. 仮の詰め物のまま相談に行ってもよいですか?

はい。仮の詰め物の状態で来られる方も多くいらっしゃいます。治療の経過が分かるものがあれば、お持ちください。

Q3. 「次に痛みが出たら神経を取る」と言われました。痛みが出るまで待ったほうがよいですか?

痛みが出る前に、今の歯と神経の状態、噛む力の負担を確かめておくことをおすすめします。痛みが出てからでは、選べる方法が少なくなることがあります。

Q4. 神経を残す治療は、保険でできますか?

神経を残すための特殊接着封鎖技術を使った治療は、すべて自由診療で行っています。費用は、検査の結果をお見せしたうえでご説明します。

Q5. 他の歯科医院で治療中ですが、相談してもよいですか?

はい。ご自身で判断していただくための相談として受けていただけます。検査の結果をお見せしてご説明しますので、いきなり治療を始めることはありません。

治療のご相談は

「削る前に相談したい」「神経を取ると言われたけれど、残せるなら残したい」──そう感じておられる方は、治療のどの段階でも、一度今の状態を確かめてみませんか。

当院では、パノラマレントゲンと咬み合わせの検査で今の状態をお見せしたうえで、選べる方法をご説明します。必要に応じてCT撮影(自費・22,000円税込、ご説明と同意のうえで撮影)も行います。

ネット予約(24時間受付):https://www.cieasyapo2.ci-medical.com/1967/step1

お電話:087-818-1118(受付 9:15〜17:00、水・日・祝日を除く)

執筆者

吉本歯科医院 院長 吉本彰夫

(一社)日本歯科専門医機構認定 補綴歯科専門医

(公社)日本補綴歯科学会認定 補綴歯科指導医

咬み合わせと補綴(入れ歯・被せ物など)を専門分野として、日々の診療にあたっております。

医療法人社団吉翔会 吉本歯科医院 香川県高松市屋島西町1968-9 TEL 087-818-1118

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